みんなの先祖をみんなで担ぐ秋祭り 神輿は重いからこそありがたい

重いもんかついで声出して

こんなに気持ちええもんはない

 

こんにちは。とむらいマンです。

僕はブログの上でも身の回りの人にも

 

日本人は死者を49日でホトケにして、33年でカミにする

じゃけえ、神社の神様を大事にしいよ

 

と語りまわしているのですが、

実は当の本人が、

秋祭りのおみこしを担いだことがありませんでした。

僕の幼少期は、

国道沿いの商業地にぽつんと建つ家に住んでいたために

地域の行事との縁もなく、

その後はあっちに住み、こっちに住みをくりかえし、

人見知りの性格もあって地元の人たちの中にエイヤって跳びこむ勇気もなかったし、

秋祭り、無縁だったんす。

傍から見てると超楽しそうなんやけど、

僕、よそもんやけんね。

なかなかそこには飛び込めんわなー。

でも、家買って、

子どもも小学生になって、子供会に参加して、

いやおうにでも秋祭りに参加しなければならなくなったのですね。

んで、参加してみると。

 

超オモシロかったんすよ!

 

みんな、当たり前のように毎年の地域の行事としてお神輿をかついでます。

「わっしょわっしょい」言いながら、神輿が自分たちの住む村の中を練り歩いて

最後は神社に向かってワワワワワっと突き進む。

神社にはなんとなく神様がいるんですけど、

そのなんとなくの神様のことを

みんなよく分かっていない。

よく分かっていないけれど、

なんとなく、山とか森とか木とかに潜んでいる

この土地の神様(=氏神様)をかついていでる。

そのなんとなくの感覚は、まあそれはそれでよし。

そのあとにゴザにあぐらかいて座り込んで、

普段話すことのない地元のパパ同士と缶ビールをぷしゅっと開ける。

「肩めっちゃ痛いすね」

「お仕事なにやってんすか?」

「うちの息子は3年生で、えへへ」

…みたいなぎこちないもなかなか悪くない。

 

 

お祭りってのは、

この地域の神様となった古いご先祖様を迎え入れる大切な行事です。

いまはこの世にいないけれど、かつてこの世に確実にいた存在。

この村に生まれて生きて死んでいったご先祖様に、

いま現在、自分たちが住む村に帰ってきてもらう行事です。

壮大な時間や世代を超えて、縦軸との関係をはかることで、

同じ時代、同じ時間を、同じ場所で生きる人たちとの横のつながりが強固になる。

僕たちは、この縦軸の横軸の交差点の上で生きているのだなあと、実感したものです。

今の時代って、

車とか電車とか飛行機とか、

移動手段がものすごく発達しているから

どこへでも行けるし、会いたい人にもすぐ会える。

さらに、インターネットやSNSなんてものも成熟しているから、

その場にいながら世界中の人とつながりあえる。

いわば、横軸の広がりはすさまじい進化を見せている。

でもその反面、

縦軸のつながりを感じづらい時代でもあります。

古いご先祖様から受け継がれるこの縦軸のつながりと、

いまを生きる人たちとの横軸とのつながり。

その交差点が、神社のお祭りなのです。

そしてもちろんこの縦軸は、

僕たちパパやママが、

自分の命よりも大切に思ってしまう、子や孫へと続いていくのです。

 

お神輿には古い古いご先祖様が乗っている、

だからこそ、重い方がありがたみが増すし。

それをみんなで力あわせて担ぐことに意味がある。

 

まだお祭りに参加したことない人。

なにかしらのきっかけはいるかもしれんけど、

騙されたと思って、飛び込んでみて下さい。

あんな重いもん担いで、

普段出さなうようなでかい声出して、

普段話さない人たちともその場ではなんとなく話ができるし。

それはそれは、気持ちがいいですよ。

日焼けはひどいし、肩や腰は、めっちゃ痛くなるけどねww

 

とむらいマン

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