お仏壇やお墓に供えられるローソクの火。吹いて消してはダメだとよく言いますよね?
「どうして吹いて消してはいけないの?」
「どのように消せばいいの?」
どこよりもわかりやすく解説いたします。
この記事を読むことで、ローソクの火の消し方が分かるよ!
モフ〜
ローソクの火は、大切なお供え物
まずはじめに覚えておいて欲しいのは、ローソクも大切なお供え物ということです。
仏教では、次の5つのだいじなお供え物のことを「五供」と呼びます。
●灯明(ローソクの明かり)
●お花
●お香
●食べ物
●飲み物
真っ暗中で灯される明かりを頼りに、ご先祖さまは私たちの存在に気づいてくれます。
お仏壇やお墓で灯される火は、とても大切なものなのです。
ローソクの火も丁寧に取り扱いましょう。
イラストはacworksさん(イラストAC)
お盆のお飾り1つ見ても、5つのお供え物すべてが見られるね!
にぎやかで、ご先祖さまも喜んでるモフ〜
息を吹きかけられてイヤなのは、仏さまも人も同じ
さて、ではなぜ息を吹きかけたらいけないのか。
これはもう簡単ですよね。
息は臭くて、汚いからです。
みなさん、人から息を「ふううう」っと吹きかけられて、どんな気分がしますか?
イヤですよね。
人にされて失礼なことは、仏さまに対しても失礼にあたるのです。
ローソクの火の向こうには仏さまがおられます。仏さまに対して、そして大切なお供え物に対して息を吹きかけるのはやめましょう。
ローソクの火の向こうには仏さまがおられるよ!
仏教的にも「口」は不浄のものとされています。
人間の「身口意」(体と口と心)は「三業」と呼ばれており、これらを清めていくことが修行なのです。
ですから、ローソクの火を吹いて消すのは、やめましょうね。
火を扇いで消す
吹いて消すのがダメならば、扇いで消そう。こう考える人も少なくありません。
しかし、手で扇ぐのはあまりオススメしません。
理由は3つ。
●風によって火や蝋が散る
●意外に風が弱く、消せない
●手にあたり、やけどやローソクが倒れるおそれがある
こうしたことが考えられるのです。
ちなみに、仏扇と呼ばれるアイテムも販売されています。
これを使うなら風力は増し、手に直にあたることもないでしょう。
ただし、扇ぐ時にローソクを倒さないよう気を付けましょう。
「仏扇」 要はうちわです。
オススメの火の消し方 かぶせる
さて、ここまでいろいろとご説明してきましたが、
一番の方法は、ローソクの火をかぶせて消すというもの。
これが一発で、安全です。
仏具店で数百円で販売されているので、
一家に一個あればいいでしょう。
中にはかぶせの帽子付きライターも販売されてますが、
ライターのオイルが使えなくなったら無用になるというデメリットもあります。
プロが教えるローソクの消し方
さて、最後にプロの火の消し方をご紹介します。
北海道のお坊さん「尼僧のひさこむ」さんのTwitterが見せてくれた火の消し方は、なんと5万もの「いいね」がつくほどの反響。
※音声出ないので、ぜひとも再生してみてください!
でも我々はこう消します。 pic.twitter.com/3i787I2D9I
— 尼僧のひさこむ (@hisacom5) September 17, 2020
なるほど(◎_◎;)
すごいモフ!
手慣れたプロの技なので、大人の方はやけどに気を付けて。そしてよい子のみんなは真似しないようにしましょうね。
まとめ
ということで、この記事のまとめだよ
モフ〜
●ローソクの火は大切なお供え物。
●息を吹きかけのは臭くて失礼にあたる。ローソクの向こうには仏様がおられます。
●火を扇いで消すのはあまオススメしません。危険だから。
●一番オススメなのは「かぶせる」タイプのローソク消し。
●プロの技はすごいけど、よい子のみんなは真似しちゃダメだよ。
これで安心してローソクの火が消せるね!
南無〜
▶︎YouTubeでは、【かぜまる】と【もふみ】がさらに分かりやすく解説しています!
コメント