おはようございます。
今日は3月5日。二十四節気の啓蟄(けいちつ)です。
この時期になると虫たちがもぞもぞ動き出し、穴から顔を出し始めます。
「春はまだかな?」
てな感じで、頭を半分目のところまでだけ出して、きょろきょろあたりを見回している虫たちがあちこちに。
そうすると、山肌全体がもぞもぞと微妙にうごめいている感じがするし、それを狙おうと鳥たちもどことなくあちこちを飛び回り始める。
そう。森や空がにぎやかになってくるのですね。
こういうささいな移ろいってのは、毎朝おなじ時間に外に出て、森の真横で運動しているからきっとよくわかるのだと思う。
同じ時間に外に出て、同じことをする。これはほんとうにいろいろなことに気づける、なんともありがたいことなのです。
たとえば、日の出の時間のうつろいなんてのもわかります。
でも、太陽の運行だけではなくて、その日の天気によって光の加減はちがってくる。おとといにくらべて、昨日はくらかった。雨でしたからね。
同じ時間に同じことをするから、「いつもとの違い」を肌に感じられる。
自分自身の体調のよしあし、メンタルのよしあしにも気づくことができる。だから大崩れしない。
以前、「家事と禅はよく似ている」という意味合いのことを書いたのですが、これがルーティンを持っていることの強みなのだと思う。立ち返る場所がある、ということなんですよ。
虫たちは、この季節になると、土の中でもぞもぞしだす。
さむい春もあれば、あたたかい春もあるから、多少のズレはあるものの、やっぱり虫たちにとっての1年のルーティンは、この時期になるともぞもぞする、ってこと。
そしてそれをじーっと観察してて、1年のルーティンを二十四節気なるものに仕上げた人間、とってもエラいなあ、と思います。
さらに言うならば、地球や宇宙は、なんだかんだで規則正しく動いているからエライですよね。
今日も一日よい日でありますよに。みなさんにとって、私にとって。
虫たちにとって、コロナウイルスにゆれている今年の春は、どのように見えるのだろう。
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