いつまでも長持ちするお墓の秘訣

こんにちは。とむらいマンです。

お墓を建てようとしている人がみんな口にするこの言葉。

「お墓って、どれくらい長持ちします?」

「どの石がいちばん耐久性がいいですか?」

この答えね、難しいんですよ。

んで、僕は必ずこう答えてます。

 

「一番長持ちするお墓は、お墓参りされてるお墓です」

 

詭弁なんかじゃないですよ。

ここにはきちんとした道理ってものがありますので、丁寧に綴りますね。

 

お墓は常に、野天にさらされている

まずね、みなさんよく考えてください。

墓石の石ってのは、山の中にあるんです。

地中の中に眠る岩石を、人間が無理やり引きはがして、お日様の下にさらすんです。

しかもごつごつだった岩肌を、

きりりりりりりーんと、ダイヤモンドカッターで水平に切り、

きゅいいいいいーんと、グラインダーでつるつるに磨く。

そもそも、石に対して有りえない負荷がかけられているんで。

そして、そうやってできあがったお墓は、雨の日も風の日も、野天にさらされる。

地中深くに眠る岩石にとって、いわばお墓とは不自然な状態なのです。

 

目に見えないほどの小さな穴 細孔

 

石はいくつもの粒子の組み合わせでできています。

そして、その継ぎ目には、顕微鏡で見ないと分からないほどの小さな小さな穴が開いてます。

これを「細孔(さいこう)」と言います。

さっきも言いましたが、

お墓ってのは毎日毎晩、野外にさらされてますよね。

大気中のさまざまな砂、埃、排気ガスなどが、うっすら墓石の上に堆積する。

時間が経つものは、じっくりと、この細孔の中に、有害物質がしみ込んでいく。

これがサビや割れなどのさまざまな原因になるんですね。

 

こまめなお墓掃除にかなうものはありません

 

お墓ってのは、いろいろな条件で金額が変わります。

中国で量産されている廉価な石だと、数十万円でお墓は建ちます(それでも数十万円!)

一方、国内の高価な石材だと、それの10倍はゆうにするでしょう。

僕がいままでした一番高価なお墓は、石塔と外柵、工事費などあわせて900万円でした。(たしか3㎡)。

それよりももっと高い費用でお墓を建てた人も、何人も知っています。

だけどですよ、

どんなにお金をかけて作ったいいお墓でも、

お墓参りされていないと、どこかうす汚れて、寂しいものがあります。

一方、安い石材で建てられたお墓でも、

僕らなんかだと、小まめにお墓参りに来ていること、すぐにわかります。

そういうお墓からは、いい「気」が出ているんだなー。

 

花も、家も、お墓も一緒 小まめな手入れが一番大事

 

大事なのは、小まめな手入れなんです。

お花もそうですよね。

水を小まめに変えて、茎を少しだけ切ってやって、

するとお花は長持ちする。

家もそうですよね。

こまめな掃除、こまめな手入れが家を長持ちさせる。

そうすると、古い家も、その古さが「味」となるものです。

お墓も同じです。

こまめなお墓掃除が、常にお墓を新しくしてくれる。

砂とか、埃とか、排気ガスだけでなく、

そこに人が行きかうこと、今生きている人とご先祖様の交流が生まれることで、

そのお墓から、いい「気」が出てくるんです。

 

「お金よりも心」 その言わんとするところ

 

もちろん、いい石、いい職人のすごさ。

その石にかける石工や職人のすごさというものを僕は知っています。

だからこそ、少しでもお金をかけて、いいお墓を建ててほしい。

無理しなくてもいいから、少しだけ、背伸びしてほしい。

その背伸び分が、供養の想いだと思うんです。

「おじいちゃん、がんばったから、少しだけいいお墓を…」

「子や孫の代にもつなげたいものだから、少しだけいいのにするか」

そういうポジティブな想いから購入したものって、

愛着がわきます。

すると、お墓参りしたくなるんですね。

安ければいいというものでもない。

でも、高ければいいというものでもない。

少しだけの背伸びと、お墓参り。

お墓が建って、お墓参りして、はじめて亡き人の供養が始まる。

これは、疑いようのないことなのです。

 

とむらいマン

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