宇宙船の乗組員 死んでしまった人の遺体はさあどうする?

こんにちは。とむらいマンです。

いま読んでいる本がとっても面白い。ドドン!

養老孟司と斎藤磐根さんの共著『脳と墓Ⅰ ヒトはなぜ埋葬するのか』

その中の序文が、こんなこと書いてんス。

 

あなたは宇宙船に乗っています。あなたのほかにも乗組員がいる。

地球には戻れない。目的地ははるかまだ先。

そんな状況下でもしも同志の内の1人が死んだら、その遺体をどうするべきか?

 

これはたとえ話なのでね。

本当は地球に帰還するが正しいのでしょうが・・・。

さて、周りの人に聞いたら、ほとんどの人が、

「宇宙空間に放り出す」

こう答えました。私もそう思いました。

しかし、養老さんの見解はちがうのですね。

その答えが驚愕。

 

「食べる」

 

まじすか!

と思いますやん。でも、まじなのです。

というのも、科学に”質量保存の法則”というものがあるそうです。

これ、中2で習うそうですね。全然覚えてない(;・∀・)

1つの閉鎖系の中では有機体の質量は常に一定に保たれる。

ここでいう「閉鎖系」とは宇宙船のことです。

亡くなった人の遺体を宇宙空間に放り出すということは、

この質量保存の法則に反していますことになり、

ゆくゆくは閉鎖系(つまり宇宙船)そのものが存続できなくなるのだそうです。

だから、食べる!

食べると亡くなった人のエネルギーが循環される、とのこと。

ほほお…

そして養老さんはここからお墓へと話をつないでいきます。

地球という星も、大きな閉鎖系の1つです。

亡くなった人の遺体は、土に埋葬することで、大地の養分となり、

やがて植物や作物が育ち、

ヒトや動物がそれを食べ、子を産み、育ち、そしてまた死ぬ。

この有機体の循環があってこそ、この世界は存続しているのですね。

 

・・・というお話。

これから、埋葬というコトと、お墓というモノの必要性が語られていく。

こんなのが序文ですから、もうワクワクが止まらない。

と思ってページをめくっていくと、

うわわわわわ(@_@)

いきなり死後の遺体の移り変わりの話から。

十村井は、そういう現場に何百何千と携わっているので、平気ですが、

えぐい写真もあるので、そういうの苦手な人は閲覧注意です!

だけど、とっても有意な一冊であることは間違いない!

では☆

とむらいマン

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